お祖父ちゃん
ザ・ギャンブラー
私の1歳から3歳は、父方のお祖父ちゃんとお祖母ちゃんに面倒見てもらった。
お祖父ちゃんはと言えば、ギャンブラーである。
これが、また上手いことできちょる。
家におったら、私を転がして遊んでいるがすぐ飽きるので
しばらくしたら、福岡モーターボートレースへ私の手を引いてまあいい時間まで。
福岡市で勝てんとわかったら、長崎市の親戚ちへ遊びに行く。
何故か私は連れていかれる。
ちゃんとお祖母ちゃんもついて行くんですよ。
良しなに。
お祖母ちゃんの「おはぎ」が絶品
長崎では、お祖母ちゃん特性の「おはぎ」が絶品、近所中が集まる。
私はと言えば、長崎の大村モーターボートレースへ同行させる。
甘いもので満足のお祖父ちゃんは、次の佐賀県唐津市の親戚を目指す。
というか唐津の海辺はきれいだ。しかし結局唐津モーターボートレース。
私の父も弟もギャンブルは嫌いではない。
しかし私は、そんな影響もあってか一切のギャンブルは大嫌いである。
当時は当たり前だが、お風呂の順番はお祖父ちゃんが一番。
連れまわされてへとへとの孫の私はお祖父ちゃんと入ったり、
同時に私が体験した初めての身内の死もお祖父ちゃんだった。