性同一性障がい、瑚心すくいの「私の小さな人生」

私、瑚心すくいが幼少から「性同一性障がい」と向き合ってきた事

58歳、性同一性障がい セカンドステージ

わたくしこと瑚心すくいは音楽が得意といえば得意です。

どんな事ができるかというと、ポップス曲の作詞・作曲とコンピュータで編曲をして楽曲として仕上げるところまでです。

自慢ではありません。その代わり英語も算数も国語も理科も社会も赤点ばかりの馬鹿です。本当に人生の歩み方も言えたものではありません。

 

ただ大学時代にコンピュータのプログラムと出会ったのが切っ掛けで興味がそっちへ行きつつ音楽制作もコンピュータでするようになりました。

そして時代背景もコンピュータミュージックは徐々に大衆化していきました。

そこからです。

その時代の波に乗る勇気がなく、音楽教室の営業を20年近くしました。

最後は上司のハラスメントでうつ病になって仕事を辞めました。

 

結婚も2度失敗しました。

私は性同一性障がいというものは、克服できるものだと考えていました。

だから女性との結婚にためらいはなかったのです。

 

だけど、自身のこころが女であることを消すことはできませんでした。

かと言って、それをパートナーにいう勇気も責任感もなかったです。

 

それも2度も機会がありながら、自分が性同一性障がいであることを告白できなかったのです。離婚するときに親友たちがすごく心配してくれたのに言えなくて。

最低ですよね。

 

でも、ある時思ったのです。

仕事でも性同一性障がいであることを職場で言わなければ、

私はこの世に生きている意味がないのではないか、です。

 

周りにいる人すべてにです。

私は45歳を境に髪の毛を長くし、性同一性障がいであることを告白しながら

就職活動を行いました。

全ての企業に断られました。

 

でも男性の姿では意味がないと思ったからです。

あとは服でした。化粧でした。スタイルでした。

服は通販で手に入れ化粧品は100均で何とか揃えました。

 

しかしよく考えて、その時代に女装はインパクトが強すぎると思い、まずは髪の毛を伸ばして就職活動をしたのですが、男性が長髪では営業は困る。接客は無理。事務所の雰囲気が悪くなる、などと言われ続けたのです。

 

そして、とうとう。

生活もあるので一度髪の毛を切り男性として就職活動をして、すぐ新しい職場である大阪狭山市の公民館についたのです。情けなかったです。

そうして性同一性障がいを言わずにパソコン講師をしながら「人権」を市民に理解していただく企画をする担当で暮らしました。

 

そこから週末の夜は女性に変身して夜の繁華街まででかけることを繰り返しました。空しいですけど、それが精一杯でした。それともう一つ相手が男性には興味がなかったです。自身が女性であることが一番大事なことだったからです。

 

でも、仕事もやりがいができてきて、しばらくはこんな生活を続けました。そして、それは本当は意味のないことにも気が付き始めました。

今の時代、正直に女性として言えなければ意味がないことに。

 

もう駄目でした。52歳でした。そこから女性として生きる?

自問自答しながら、結論は「無理」。

そしてうつ病でもらっていた薬を大量に飲み自殺を図りました。

 

死ななかったです。

 

母親を泣かす馬鹿な奴です。

 

入院で体と心が回復するのに1カ月かかりました。

その間に十分に考える時間はありました。

一度は死んだ私だと考えたとき、生まれ変われるんじゃないかと思ったのです。

 

職場の上司に性同一性障がいであることを告白し、父と母にも手紙を書きました。

上司は理解を示して下さり、やりやすくするために別の新しくできた現場に転勤をさせ、女性として働くことを同じ時期に揃った新メンバーにカミングアウトをし生まれ変わることになりました。

今でも当時の職場の仲間には感謝しています。そんな私を受け止めてくれて後押しをしてくれました。ある来館者の方が「あの人、男やのになんで化粧してるの?」職員「彼女は心が女性なんですよ」って。

 

今は女性として24時間過ごすのが普通です。女性ホルモンの注射も10年以上打ち続け胸はきれいに膨らみ(その分お腹も出てきてしまいました( ^)o(^ ))

 

私は音楽教室の仕事の時からコンピュータを使わされ色々なデータ分析やチラシ制作などを経験し公民館ではおかげでパソコン講師をしました。

 

人生残された私は女性としてプログラマーになり、それを利用して「生きづらさを抱えている人」を支援することを考えていきたいと思っています。

 

2010年に調べて分かったのです。日本人の過労自殺が多いことを。女性の社会進出によって女性の生き方がより多様になっていくこと。

 

58歳、まだまだやらなければならないことが沢山ある。

セカンドステージは既に始まっています。

 

 

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